2021年1月に読んだ本

初まとめ。毎月1冊以上は読むようにしたいけど一体いつまで続くだろうか。。

 

1月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:8620
ナイス数:115

夫が邪魔 (徳間文庫)夫が邪魔 (徳間文庫)感想
さくっと読了。夫が邪魔よりも迷惑電話のやつのほうが怖かった…。
読了日:01月30日 著者:新津きよみ
風に訊け ザ・ラスト (集英社文庫)風に訊け ザ・ラスト (集英社文庫)感想
開高健は初読み。おちゃらけた回答もあれば何ページにもわたって真面目に回答しているものもあるが、知識の量と経験の幅がものすごい。冒頭にも書かれてるけど、適量を少しずつ読み続けるくらいがちょうどいい。サクサク読める。
読了日:01月27日 著者:開高 健
後妻業後妻業感想
一気読みしたけど文庫本は500ページ近くあった。冒頭の耕造が危篤になった時の柏木との会話や呑気にパスタたべてる小夜子の言動が恐ろしい。後半は本多視点に移り、小夜子の履歴が暴かれていく。小夜子が男性を騙そうとして、逆に竿師(小説で初めて存在を知った)に騙されていたのは笑った。柚木麻子さんのBUTTERも未読なので読みたくなった。
読了日:01月24日 著者:黒川 博行
考え方のコツ考え方のコツ感想
仕事術のハウツー本。これをすぐにやってみることで、アイデアが生まれやすくなるということではない。日々の積み重ねと定型化した一日のルーチンをまわして思考の時間をブロックして作ったり、机と紙に向かう時間が必要。現代のググりクセは全否定…笑知識は必要な分を吸収してからっぽにする。たしかにほかのものを参考にしたりするとその意見にひっぱられやすい。とりあえずクオリティが低くても気にしないで、日ごろから周りを観察してちゃんと自分で一から純粋に考えたものを言葉にすることが大事。
読了日:01月22日 著者:松浦弥太郎
ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)感想
一気読み。反省する以前に認知機能が弱く、見えている世界の解像度が違うのは衝撃であったが、納得。義務教育の中ではIQを測るような機会や認知機能を高める教育もないので気に掛ける必要がありそう。最近話題になる俺コロナおじさんやマスクおじさんも実は本書に書かれているような問題を抱えているんじゃなかろうか?と思った。職場にいる理解できない言動をする人たちも、たまたま物理的な暴力性がなかっただけでこの類なのかな…。
読了日:01月22日 著者:宮口 幸治
数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)感想
理工系のレポートやドキュメント作成に。いかに読者に読む負担をかけずに、正確な情報と指示を与えるための構成や言葉選びについてストイックに書かれている。迷いを持たせないためのポイントはブログや普段のメール作成にも役立つと思った。
読了日:01月22日 著者:結城 浩
婚活中毒婚活中毒感想
サクッとした4篇あっという間に読んでしまった!個人的には最後と代理婚活が本当にありそうで笑えない…。お見合い大作戦で徹底的にデータ分析するリケジョの話は、(すこし話はずれるが)Twitterで散々データ分析して理想の旦那に巡り合ったのにあっという間に離婚されてしまった人を思い出した。どんなに研究して、確率を上げられるように実力をあげても、結局必然には勝てないと思った。
読了日:01月20日 著者:秋吉 理香子
顔のない裸体たち (新潮文庫)顔のない裸体たち (新潮文庫)感想
分人の新書から。匿名のミッキーとしての自分はミッチーとしか接点がなく、他の人に知られることもないのでどんどん過激な要望にも応えてしまう。のちにミッチーが密かにネットの掲示板に自分とのハメ撮りを上げていることを知る。顔にモザイクがかかっており、自分が掲示板の女神となっている事実にも匿名の自分だからとあまり嫌な気はしていない。ふと結婚を申し込まれることで、匿名でない方の分人の自分に気を戻され動揺する。ラストは匿名とリアルの分人のギャップを世間に暴かれてしまう。現代の裏垢女子に通じる。。ネット怖い。。。
読了日:01月17日 著者:平野 啓一郎
書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)感想
対談本。プロのテクニックなので、参考にするにはレベルが高いと感じたが、少しずつ取り入れていきたい。「話す内容や許容範囲は聴衆によって決まる」とあったが、これはSNSで発信するときも毎回気をつけたいところ。自分も経験済みだが、内輪であっても他人は異なる価値観を持っているので自分が好きな表現で伝えようとしても捉え方が変わったり、最適でなかったりする。記者ではないので誰も傷つかないような表現にするところまで固執しなくても、便利だからといって曖昧な単語や捉え方が変わってくる言葉は使わないようにしたい。
読了日:01月17日 著者:池上彰,竹内政明
ルポ シニア婚活 (幻冬舎新書)ルポ シニア婚活 (幻冬舎新書)感想
50代から60代くらいの話かなと思ったら80代まで婚活サービスに登録しているとのこと。パーティーやデートの話も出てくるが、年齢を感じさせず元気ですごい!年齢も年齢なので財産や子供などのしがらみ多いのと、一通り経験してる人が多いからか若年層の婚活より理想が高い気がした。書籍の途中でとんでもない例や、身勝手な理想を掲げる人もいて心配になったが、残された時間を一緒に過ごすパートナーを求めていて応援したくなった。しがらみ関係で籍を入れない出会い(事実婚)を求めているひともいることが知れた。
読了日:01月17日 著者:篠藤 ゆり
僕が僕であるためのパラダイムシフト僕が僕であるためのパラダイムシフト感想
ネットで話題になっていたので読了。体験記としては面白く、自分も一時期鬱病になったので、共感できることが多かった。前半の主人公のように人に指摘されるまで鬱病について知らず、そのまま体の不調を感じながら過ごしている人は多そう。ひとりひとり対処法や重さが違うので、本書に書かれている療法については鵜呑みにはしないほうがいいかも。勉強家で自分を客観的に見られるタイプの主人公だからこのやり方がはまったんだと思うが、そうでないと追い詰めて逆に悪化しそうだなと思った。
読了日:01月17日 著者:EMI
健康格差 あなたの寿命は社会が決める (講談社現代新書)健康格差 あなたの寿命は社会が決める (講談社現代新書)感想
健康は自己責任!の面は確かにある。でも社会全体で国民の健康を底上げしていく活動をしていくと長期的なメリットが多いことがいろんな事例で理解できた。自助と政府が言ってる限り、難しいとおもうけど。。。いろんな野菜をちょっとずつ買うのでもすぐに会計が高くなってしまうので、アメリカの生鮮食品が安く買える事例はいいなと思った。
読了日:01月17日 著者:NHKスペシャル取材班
ルポ 入管 ――絶望の外国人収容施設 (ちくま新書)ルポ 入管 ――絶望の外国人収容施設 (ちくま新書)感想
たまに取り上げられる話題なので手に取った。予想はしていたが、人権意識なさ過ぎて読んでいてしんどかった。現代の自分が住んでいる国で起こっているということが信じられない。扱いはまるで戦時中の敵国の捕虜を収容する施設のよう。入管の職員たちも、長年この環境下で仕事をしているからミルグラム実験のようにマヒしているのだろうか。どうやったら自分もこの人たちに手を差し伸べられるのだろう。ちょっと調べよう。。
読了日:01月13日 著者:平野 雄吾
マネジメント・テキスト 人事管理入門<第2版>マネジメント・テキスト 人事管理入門<第2版>感想
流し読みで読了。ちょっと奥が深そうなので、本格的に必要になったらもう一度読みたい。
読了日:01月13日 著者:今野 浩一郎,佐藤 博樹
私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)感想
長年ずっともやもやしていたものが晴れた。人や環境によって使い分ける自分は全部自分で「分人」。どれが本当とか嘘とかない。個性とは分人の構成比。それぞれのキャラクターは意図的に形成しなくても、その時の環境や感情で無意識に作られる。「好きな分人が増えていくならその分自分のことを肯定的になれる」という考えは大いに納得。メンタルを病んでしまったときは構成比のバランスが悪くなっている可能性大。べつの分人への逃げ道や、肥大化した分人から距離を置けるように、所属するコミュニティを増やしつつ分人を増やしていきたい。
読了日:01月13日 著者:平野啓一郎
ワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変えるワーク・ルールズ!―君の生き方とリーダーシップを変える感想
人事のことが知りたくて読了。人事のルール作りからデータ集めまですべて内製でやっているとのことに驚いた。徹底したデータ主義とテストを繰り返す様はさすが。従業員を信頼して、情報の透明性を高め、自由を与える等の文化がGoogleの高いパフォーマンスを維持する組織づくりにつながることがわかった。ちなみに自分の勤めている会社にも本書で紹介されている制度(もしかしたらただパクっただけ)に似たものがあるが、どれもいまいちに感じたり、やらされ感があるのはやはり基礎となる文化がそもそも醸成されていないからだと感じた。
読了日:01月11日 著者:ラズロ・ボック
冬の光冬の光感想
お遍路を終えた父親の自殺の真意を探るべく、娘が残された手帳の記録を頼りにたどっていく。家族の予想の答え合わせをしながら、大学時代までさかのぼって父親視点でのストーリーが展開される。はじめての再会は確かに浮気だけれど、一人の親友をずっと見守っているような気がした。が、自分の父親がこんな感じだったら気色が悪いかも。でもこういう家族のことも大事に思いながら、過去の女性を気にかける男性、実際いるのでは?最後の性依存の女性についてはいる?となったが、この件で自戒しリセットして家族のもとへ戻ろうとしたのだと解釈した。
読了日:01月11日 著者:篠田 節子
JR上野駅公園口 (河出文庫)JR上野駅公園口 (河出文庫)感想
話題になっていたので購入。内容が重く、何度か休憩をはさんでようやく読了した。ほかの人も書いているけれど、ふわふわとした文体で主人公に次々と不幸が重なり、最後まで希望はなかった。「死にたいというよりも、努力することに、疲れた。」まだ序盤なのに…。天皇制と浩一の命名、思わず手を振ってしまったこと、同じ年月生きた自分との対比がまたどうにも動かせない運命を再認識させられた。山狩りについては恥ずかしながら初めて知った。実際に今も防犯上の理由として行われているとのことで、辛くなった。
読了日:01月10日 著者:柳美里
書くのがしんどい書くのがしんどい感想
一気読み。SNS時代の発信方法について。わかりやすい文章の構成や書き方のテクニックが紹介されてるが、書く前段階のネタの集め方や取材についてやメンタルの持ち方などについても納得できる点が多かった。ツイッターから始めてみようっていうのはわかるけど、ブランディング?というかビジョンを描いてツイッターしたい人ってライター以外にいるんだろか笑。プロじゃないのですべては実践できないけれど、難しく考えすぎず、伝えたいことを書こうと思う。
読了日:01月09日 著者:竹村 俊助
地下街の雨 (集英社文庫)地下街の雨 (集英社文庫)感想
短編集なのでちょこちょこ進めた。映像化してほしい。それか世にも奇妙な物語に入れてほしいな…。地下街の雨は情景がきれいだった。
読了日:01月09日 著者:宮部 みゆき
夫のちんぽが入らない(扶桑社単行本版)夫のちんぽが入らない(扶桑社単行本版)感想
夫婦間の性の話かと思ってなんとなく読んでいなかったけど、人生の話であった。面白過ぎて一気に読了。内容が深刻なのに文章や言葉選びが軽快で全然暗い感じがしないのがすごい。No Problem、ジョンソン革命、百姓…。この本を書いたことで作者も脱皮したというか、儀式から卒業したのと同じで何かから昇華したような気がした(と思ってたら同じようなことが解説にも)。ミユキとの退職後のふれあいもなんだか純粋でよかった。過干渉な母親のエピソードが、老後に別人のように丸くなるところまで含めて個人的にはきつかった。
読了日:01月06日 著者:こだま
きょうも誰かが悩んでる - 「人生案内」100年分きょうも誰かが悩んでる - 「人生案内」100年分感想
恋愛や家族などのテーマで大正時代からの投書が抜粋されている。その時代ならではのものから、いまにも通じるものもあっておもしろい。回答も「うーんそういう回答かぁ…」というものからその時代にしては現代的な意見だな?と思うものまでさまざま。掲載が難しいのかもしれないが最近の投書ももうちょっと読みたかった。増田明美さんの回答はいつも前向きで元気をもらえます。ちょっと読売新聞これだけのためにオンラインのやつ契約したいな…。
読了日:01月03日 著者:読売新聞生活部
100万人が笑った! 「世界のジョーク集」傑作選 (中公新書ラクレ)100万人が笑った! 「世界のジョーク集」傑作選 (中公新書ラクレ)感想
なんだかあんまし笑えなかった…。10年前の本だけど、時代によってそれぞれの国のイメージも変わってジョークも変わっていそう。文化が説明されている部分は面白かった。
読了日:01月03日 著者:早坂 隆
真実を見抜く分析力 ビジネスエリートは知っているデータ活用の基礎知識真実を見抜く分析力 ビジネスエリートは知っているデータ活用の基礎知識感想
分析ときくと実務的な分析方法や数学にフォーカスしがちだが、「データが重要なのではない。数値が重要なのではない。重要なのは考え方だ。」とあるようにデータでストーリーを語ることや創造性をもって取り組むことが大事。分析者ではないメンバーへの語り方、ビジネス側の関係者との人間関係構築、業務改革コンサルトとして分析者以上の意識を持たなければならないことなど気づきが多かった。また、数学にアレルギーがある人でも数学は学ぶ必要があるが、身の回りにある身近な数字に少しずつ触れることで日ごろから定量的姿勢を保つとよいかも。
読了日:01月03日 著者:トーマス・H・ダベンポート,キム・ジノ(Jin-ho Kim)
一杯のおいしい紅茶一杯のおいしい紅茶感想
1週間かけて読了。『動物農場』を原文で読んでそれっきりだったが作者の執筆の動機が読めてよかった。題名の紅茶のくだりは11項目も譲れないこだわりがあって笑ってしまった。流石イギリス紳士(?)。「書物対タバコ」は書物代と自身の娯楽の経費を算出していておもしろい。当時はいまほど娯楽であふれていなかったと思うけれど、今と同じで本を読む人はあんまりいなかったのかな、、とか思った。
読了日:01月03日 著者:ジョージ オーウェル
推し、燃ゆ推し、燃ゆ感想
匿名ブログの女オタクのお気持ち表明文を読んでいるみたいで一気読み。学校・家族・バイト先・病気(発達障害?)すべてに生きづらさを感じながらも、推しを愛でて、推し中心のリアル生活を送り、推しの解釈を行いネット上の仲間へ共有をすることで自分の存在を確認している女子高生の話。推しが炎上したことで、ぎりぎりバランスを保てていたものが一気に崩壊した感。ひとつのものに依存しすぎると、依存先を失ったときにすべてがだめになってしまう感じが怖くなった。実際こういう人あらゆるジャンルでいそう。。
読了日:01月02日 著者:宇佐見りん
ブとタのあいだブとタのあいだ感想
友人にあげる前に再読。ほかのシリーズより文章多め。「思うこと」「感じること」は誰でもやっていることだけど「考えること」っはどれくらいの人がしているのだろう?の部分が刺さった。自戒。もういい年の大人だけど、考える行為を面倒くさがらずもうちょっと生活にとりいれて同じ過ちをおかしたり、同じ悩みを抱えないようにしていきたい。
読了日:01月02日 著者:小泉 吉宏
苦役列車苦役列車感想
5年くらい積読していたのをようやく消費。私小説とは知らなかった。最初のページから鬱屈とした世界観で汚らしい表現、2ページ目で家庭の説明がありすでに人生詰んでる感。ぎりぎりの生活でも死にたいと思わず、犯罪もおかさず、淡々と金を工面しながらのその日暮らしの描写がすごくリアル。途中日雇い仲間の日下部との友情も芽生えるが、強烈なルサンチマンを爆発させて唯一の友も失っていく。自分に甘く自堕落な生活をしている姿や無駄にプライドが高いところはなんとなく共感…。そして最後の中年編で救いがあるのかと思いきやなかった…。。
読了日:01月02日 著者:西村 賢太
愛のシッタカブッタ―あけると気持ちがラクになる本愛のシッタカブッタ―あけると気持ちがラクになる本感想
友人にあげる前に再読。ページ数も漫画部分も少ないけど、大学時代の自分本位な失恋で落ち込んだときにこれを読んで少し客観視できたことをふと思い出した。恋愛に限らず人と接するときに大事にしたいことが書いてある。
読了日:01月01日 著者:小泉 吉宏
ブッタとシッタカブッタ〈2〉そのまんまでいいよブッタとシッタカブッタ〈2〉そのまんまでいいよ
読了日:01月01日 著者:小泉 吉宏
システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色システムの問題地図 ~「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色感想
いずれ行きたい部署がシステム発注側の立場なので読んでみた。社内でのシステムリリースや更改の場面で見たことある!な悪い事例がいくつか紹介されていた。システムを発注する側の心構え(ふんぞりかえらない)、それぞれの関係者の立場の違い(リスペクトする)、情報の共有方法(見える化、言える化)、新しい技術トレンドや知識の習得(井の中の蛙にならない)など目配せしないといけない部分が多いと感じた。また、常にプロジェクトに関心を持って、状況把握を行う大切さを認識した。
読了日:01月01日 著者:沢渡 あまね
ブタのいどころブタのいどころ感想
友人にあげる前に再読。①よりももうちょっと仕事とか生き方とか大人寄りな気がする。些細な日常を幸せにすることが大切だと感じた。
読了日:01月01日 著者:小泉 吉宏
ブッタとシッタカブッタ〈1〉こたえはボクにあるブッタとシッタカブッタ〈1〉こたえはボクにある感想
友人にあげる前に再読。大学で初めて共学になって、恋愛やら自己やらいろいろ悩んでた時に読んだのを思い出した。ゆるい4コマだけど、割と深い。当時は世間知らずで経験が浅かったので「なるほど!」となることが多かったが、久々に再読したいまはあんまり新鮮味はなかった。大学に入る前に読みたかった。
読了日:01月01日 著者:小泉 吉宏
理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ! (単行本)理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ! (単行本)感想
久々にノンフィクション作品を読んだ。ここ1年以内のことなのにもはや懐かしい。東京都と厚生省との板挟み、あまり科学を信用してない政府とのやりとりと発信の難しさ、声を取り上げてくれないメディア、中枢機関にもかかわらずデータが散在しデータ収集が困難だったこと、ワイドショーの煽り、政府に科学顧問がいないことや日本のPCR検査体制のもともとの弱さなど…読んでいくとしんどい。リアルタイムに感染状況を分析しつつ、コミュニケーションの取り方なども慎重に画策しての取り組みだったことが伺える。
読了日:01月01日 著者:西浦 博,川端 裕人
中年クライシス (朝日文芸文庫)中年クライシス (朝日文芸文庫)感想
面白かった。四十にして惑わずといわれつつも、生活が安定(家庭とか地位とか)しても時代が変わったり、思いがけない出会いがあったり、自分が確信してた生き方に上手く適応できなかったりすると突然自分の人生やありかたについて考えるきっかけとなる中年の危機が生じる。色んな小説を通じて中年の悩みの原因とかメカニズムみたいなのが解説されているので、もやもやしてる人は気づきは得られそう。だけど、解決策などには触れていない。 紹介されていた小説が面白そうなものばかりだったので読んでみようと思う。
読了日:01月01日 著者:河合 隼雄

読書メーター